都農南小でダイバーシティプロジェクト「アンコンシャス・バイアス」の授業を行いました

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 宮崎大学と連携して進めているダイバーシティプロジェクトの一環で、都農町の小中学生を対象とした「アンコンシャス・バイアス(略して、アンコン)」の授業を、都農南小学校の6年生を対象に行いました。
 このプロジェクトは、まちづくりに欠かせない多様性の概念を広めようと、2020年度から宮崎大学清花アテナ男女共同参画推進室と推進しているものです。

アンコンシャス・バイアスとは?
私たちは、何かを見たり、聞いたり、感じたりしたときに、実際にどうかは別として、「無意識に“こうだ”と思い込むこと」があります。これを、アンコンシャスバイアスといいます。日本語では、「無意識の思い込み」とも表現されています。
出典:一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所HP
   https://www.unconsciousbias-lab.org/unconscious-bias

100人に影響がなくても、101人目に影響があるかもしれない

 講師に一般社団法人アンコンシャスバイアス研究所の大谷氏を招き、実施しました。小学校での授業前に、まずは、12月に教員研修を行い、先生方に「私にもアンコンシャス・バイアスがあること」を実感いただくとともに、児童への接し方を考えていただきました。

参加した教諭の声
「一般的に言われていることだから、大丈夫だろうと思っていたことが、実はアンコンシャスバイアスである可能性があることに気付かされました。『100人に影響がなくても、101人目に影響があるかもしれないと思うこと』という言葉を聞いて、自分の考えが誰かに負の影響を与えているのかもしれないと自分自身を振り返ることができました。」

「アンコンに気付くことで、自分に自信がついて、
 いろんなことに挑戦できる」

 そして、1月に児童向けの授業を2回にわたり実施。1回目は自分にどのようなアンコンシャス・バイアスがあるのか?を気づく授業でした。翌週の2回目では前回気づいたアンコンシャス・バイアスが及ぼす影響を考え、他者への尊重や自分自身の可能性を広げる意識を高める内容でした。
 児童たちは一生懸命、講師の話を聞き、考え、グループで紹介し合ったり、積極的に手をあげて発表したりしました。

授業を受けた児童の感想
・私はなんでも「むり」といってしまうので、アンコンと聞いて気をつけようと思いました。周りに合わせなくていいんだと思いました。
・アンコンに気づくことで人を悲しませることが減る。きめつけたり、だれかとくらべたりしてはいけないことが分かりました。
・アンコンに気付くことで、自分に自信がついて、いろんなことに挑戦できるので、アンコンに気付くことが大切だと思いました。

 人にはそれぞれ個性や特性があって、その違い(性別や人種、宗教、思想、学歴)をお互いに認め合うというダイバーシティの考え方。授業を通して、児童たちは一歩理解を深めてくれたように感じます。

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