人口1万人のまち都農町では、超高齢社会を迎える中、医療を核として保健・介護 ・福祉、そしてまちづくりが有機的に連携し、健康で自分らしく暮らせる多世代共生社会の実現を目指しています。
つの未来財団では2020年4月に宮崎大学の医学部、地域資源創成学部との寄付講座を開設しました。
教育研究の進展及び充実を図ることを目的として、大学や研究機関などに対し寄付を行い講座を設置する制度。
町として単独での寄付講座の開設は全国的にも珍しく、宮崎県内では初めての取り組みです。
地域包括ケア・ 総合診療医学講座
これからの地域医療や医師不足の課題解決のため、宮崎大学医学部への寄附講座「地域包括ケア・ 総合診療医学講座」を令和2年4月より開設。
地域包括ケアとは、
「都農町が目指す地域共生社会」のこと。
地域における医療、保健、福祉などのサービスを
「多職種連携の専門家」が一致団結し
町民一人ひとりに向き合って、
誰もが自分らしい暮らしを実現できるよう
お手伝いする仕組みです。
都農町では、医療・保健・福祉が有機的に連携した地域包括ケアの仕組みを構築するとともに、都農町を拠点として総合診療医の育成を行っています。
人口1万人の町に、総合診療医の先生が5名来ていただいています。
都農町では医療を核として保健・介護・福祉、そしてまちづくりが有機的に連携した地域包括ケアの仕組みを構築するとともに、これからの地域医療や医師不足の解決のため、都農町を拠点として総合診療医の育成に取り組んでいます。
ローカルメディア「つのまる」を通した町民との関わり
「つのまる」は、町⺠のみなさんに医療や健康、介護などをテーマに、地域包括ケアのしくみをわかりやすくお伝えするために開設された「ローカルけんこうメディア」です。
人口減少、高齢化、医師不足、それぞれの課題を、総合診療医や介護士、看護師、町役場みんなで団結して地域共生社会をつくっていきたいという思いからつくられ、発信を続けています。「つのまる」における「けんこう日記」の執筆は、総合診療医の先生自らが担当しています。
地域資源創成学部 寄附講座
この寄附講座では、各講座に町内に常勤する教員2名を配置し、都農町を活動領域として本学と連携しながらの専門的知見による地域課題の解決を図ります。
また、町内でフィールドワーク等を行うことで、学生が地域で行う実習等を拡充し、実践的教育や研究に取り組んでいます。
ミッション・ビジョン
ミッション:「学生と町民が共に学び実践するまちづくり」
ビジョン:「想いがつのる人があつまる都農になる」
設置目的
活動内容
つのゼミ
「都農町で地域振興に関わる活動をやってみたい!」そんな宮崎大学の学生たちが学部や学年にとらわれず、
毎週集まり、意見交換を行いながら活動を進めています。
学生が運営する地域発のメディア「ツノタイムズ」では、動画を通じて地域の魅力や直面する課題、新たな挑戦などを発信しています。学生が自ら動画コンテンツの企画を発案し、撮影から編集・発信までを全て取り組んでいます。制作した動画は、YouTube やSNS、大学の講義等で配信されます。
都農学
1年生の必修科目(「地域資源と地域振興」全15回)内において、1年生全員(約90名)を対象に、全5回の「都農学」を開講しています。
初回はコロナの影響によりリモートでの対応となりましたが、当時の町長を講師に招き、学生からはこれまでの都農町の財政状況や地域活性化への取組、観光、産業の活性化などについて活発な質疑がなされました。