【インターン報告】中心市街地活性化について、住民の皆さんに聞きました(宇都宮大学4年髙嶋みさとさん)

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 2022年10月から2023年3月までの約半年間、髙嶋みさとさんがインターンシップで商店街活性化をテーマに活動しました。商店街の住民の方々の生活や思いを丁寧にヒアリングし、つの未来財団が運営する多世代交流サロン「文明|BUNMEI」でのイベント企画を考えていたいただきました。

 高鍋町出身の髙嶋みさとさんは、都農町にも出身者の多い、県立高鍋高校を卒業後、国立宇都宮大学地域デザイン科学部コミュニティデザイン学科に入学し、当時4年生。大学で身につけた地域デザインの知識と、持ち前の明るさや行動力を活かして、熱心に取り組んでくださいました。

 先月、インターンシップを終えた髙嶋さんにお話を伺いました。

― インターンシップを志望したきっかけは?

昨年10月頃、児湯郡のまちづくりについて調べているうちに、つの未来財団の存在を知りました。宮崎と言えば農業。“農業のデザイン”などに取り組む団体があることは想像できましたが、ここは“まちづくり”を目的としていて、「新しい感じがなんだか都会っぽい!」と興味を持ちました。(笑)

見学ができればと思い「文明|BUNMEI」を訪れると、入り口でたまたま職員の方に会い、財団についてお話を聞いているうちに、「私も仲間に入れてほしい!」と思ったんです。後日アポイントを取って、自己紹介や企画を書いたプレゼン資料を持参したところ、インターンとして受け入れてもらうことになりました。

― どんな活動内容だったのですか?

はじめに、人口減少という都農町の課題に対して、大学で学んだことを踏まえ、自分なりに仮説を立てました。

・町を出た若い人たちが帰ってきたいと思うきっかけをつくりたい
↓【そのために】
・町への 愛着を育めないか
↓【そのために】
・町の中心地で思い出に残るような体験を重ねることが効果的ではないか
 (例:家族との商店街のお店での食事)

そして、都農町の中心市街地で発生しているコミュニティ(集まり)を尋ね、これからの中心市街地の在り方を検討するため、中町商店街・北町商店街の住民や店舗を持つ方々へのヒアリングを重ねました。

また、町民の方から見たつの未来財団の印象を伺って、つの未来財団の在り方を考えたり、つの未来財団が運営する多世代交流サロン「文明|BUNMEI」のイベント企画も行いました。

― 多くの方にお話を伺うのは大変だった?

話を聞くことは大変ではなかったです。「町民の方の声を拾ってどうするか」ということが一番大切だと思っていました。財団職員でもない、町民でもない、第三者としての立場から、町民の方々の正直な声を教えていただくことができ、職員の方からも「財団の在り方を考える良い機会になった」と言葉をかけてもらえました。

また、町民の方々にお話を聞いているうちに仲良くなって、プリンをごちそうになったり、手作りのペンケースをいただいたり、楽しかったです!

それよりも、報告書をまとめることが大変でした。(笑)

一つひとつの情報に丁寧に向き合う事を心掛けました。今まではざっくりとしか把握していなかったことに気が付いたことが、自分にとっては大きな発見だと思います。

― インターンシップを通じて得られたものや感じたことは?

論理的に物事を整理する感覚をつかめたことと、働き方に対する考え方です。

これまでは、論理的に物事を考えることが苦手でした。しかし、実習を通して物事をひとつひとつ丁寧に進めることの重要性に気づき、意識することで、論理的に物事を把握できるようになってきたのではないかなと思います。もっとスピード感を持って把握できるように練習が必要だと感じています。

また、働き方についても考えさせられました。なかなか時間内に業務を終えることができなかったとき、職員の方に「仕事は決められた時間内で成果を出すもの」と、ピシっと言われたんです。それからは、その日に取り組むべきことを計画的に考えてから、インターン活動に行くようにしました。さらに、今まで自分は「ずっと仕事をしていたいタイプだな」と思っていたけれど、インターンを通して様々な働き方をしている方を見て、見直すことに繋がりました。オン、オフの切り替えがしっかりできるような社会人になりたいです。

― 卒業後は?

大学院へ進学します。2年ほど前から“コミュニティナース”に興味を持っているんです。病院や福祉施設で働く看護師とは違って、地域住民と関わりながら、健康的なまちづくりに貢献する専門性や知識を活かして活動する医療人材のことです。これから広がりを見せるだろうと言われている分野ですが、ケアを受ける側、地域住民、コミュニティナース、それぞれの視点を持って研究していきたいと思っています。

コミュニティナースとは
『人とつながり、まちを元気にする』コミュニティナースは、職業や資格ではなく実践のあり方であり、「コミュニティナーシング」という看護の実践からヒントを得たコンセプトです。
地域の人の暮らしの身近な存在として『毎日の嬉しいや楽しい』を一緒につくり、『心と身体の健康と安心』を実現します。その人ならではの専門性を活かしながら、地域の人や異なる専門性を持った人とともに中長期な視点で自由で多様なケアを実践します。
実践の中身や方法は、それぞれの形があり、100人100通りの多様な形で社会にひろがり始めています。
出典:Community Nurse Company 株式会社Webサイト

― 最後に

財団の職員の方と一緒に活動できたこと、町民の皆さんのリアルなお話を伺えたことが嬉しかったです。「ああいう人になりたい」と思える、尊敬でき見習いたい大人に出会うことができ、良い経験になりました。今後も、何かしらの形でつの未来財団や都農町のまちづくりに関われればと思っています。

 学生時代に企業や団体などで実際に業務を経験すること、そしてそこで働く人たちの仕事に対する姿勢を見たり、話を聞いたりすることは、自身の将来を考える上で意義のあることだと思います。髙嶋さんも、「インターンシップで多くの気づきや学びがあって、財団で活動できてよかった」と話してくれたのが印象的でした。ご自身の今後の活動に活かしてもらえたら大変嬉しいです。職員一同、髙嶋さんのご活躍を願っています!

 つの未来財団では、随時インターンを受け付けています。ご興味のある方はお問い合わせからご連絡ください。

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